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宝珠院

東京都港区 宝珠院 (2014/05/06)

有名な芝の増上寺。
徳川家の菩提寺としても有名ですね。
漫画家による仏の世界展を見に行こうと、ふらっと寄ってみたわけです。
写真にもある通り、増上寺の後ろは道路はさんで東京タワー。
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で、その道路をちょいとだけ横に逸れると、宝珠院というお寺さん。
もとは増上寺の塔頭寺院だったのですかね?
調べれば良いのですがまあそれは置いておきます。
こんな感じでいかにも町のお寺。
後ろ振り返れば東京タワー。
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さて境内へ。
このお寺には"開運出世辨才天"が安置されていると。
お寺の案内によれば、「三井寺の開山智証大師が八五八年竹生島で奇縁に依り彫られその後源家に伝わり再興に当り源頼朝公深く信仰し、、、徳川家康公も厚く信仰され、、、除波辨才天を改め開運出世辨才天、、、」
なるほどなるほど、辨才天の縁起を読む限りではなかなかの由緒を持つ尊像らしいですね。
それに港区指定有形文化財として"閻魔大王坐像及び司録・司命半跏像"もあるとか。
ちょっと楽しみになってきましたよ。
DSC00520_R.jpg

お堂の前まで来るとこんな立札が。
"三竦み"ありました!じゃんけんアルゴリズム!
境内にこのヘビ・カエル・ナメクジが点在し表現されています。
二つは簡単に見つかりますが、思い込んで探すと残る一つは見つけるのが案外難しかったりします。
DSC00513_R.jpg

残る一つはきっとこうだ!と思い込んでいたので見つけるのに手間取りましたが、あーこれかー!とやっと見つけてお参りです。
開運出世辨才天様になむなむ。
お前立さんが見えますね、弁天様の表現の通り美白フェイスなお方です。
後ろの厨子にあるご本尊様は竹生島辨才天に似たお姿なのかな?
ほかにも大きくないながら多数の尊像がありました。
内陣で拝んでみたいものです。
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そして隣にある閻魔さんのところへ。
寄木造で像高2メートル、司録・司命に人頭杖もそれぞれ独立しておかれていますね、これはなかなか!!
貞享2年(1685年)作とされているらしく、江戸の人々もさぞビビりながら拝んだことかと。
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そしてこの窓のところに面白い語句が記されておりまして。
「閻魔様のお参り方法 久遠の過去より現在までの罪障を閻魔大王の前で悔い改めましょう ~中略~ すべての悪い行いは体と言葉と心のありかたから生まれました」
続いてこうありました。
「下の懺悔偈を閻魔大王様の前にて心静かに合掌し三度唱えると、今まで犯した罪は全て許されます」
まじか!懺悔偈を唱えると過去の罪は許されるのか!!!
まさかの過去所業リセットシステム発見、もう迷うことは何もありません。
当然ながら三度唱えさせていただきましたよ懺悔偈。

懺悔偈:
我昔所造諸悪業 (がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋痴 (かいゆむしとんじんち)
従身語意之所生 (じゅうしんごいししょしょう)
一切我今皆懺悔 (いっさいがこんかいさんげ)

訳としては、
「はるか昔の過去世から、現世まで重ね続けてきたもろもろの悪しき所業は、すべて、始めなき始めから好みに具わってきた、貪り、瞋(いか)り、愚かさによるもので、それらすべての所業は、身と口と心の働きによって生じたものです。いま、そのすべてを懺悔いたします。」
ですって。

この懺悔偈は覚えておいて、閻魔様にお会いするたびに3回唱え悪行記録のこまめなリセットを掛けるようにすれば便利ですね。
リセットしすぎじゃぼけー!と怒られそうでもありますが。
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増上寺は都会のほぼど真ん中近くにあり参拝も容易、そのついでにと言ったら失礼ながらも宝珠院へ訪れてみてはいかがでしょうか。


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テーマ : 神社仏閣
ジャンル : 学問・文化・芸術

千躰地蔵堂

津島市天王通 円空作千躰地蔵堂 (2013/08/24)

旅の途中に名古屋で一泊した折、友人に津島の円空仏について教えてもらった。
地蔵盆の時期に年一度だけの御開帳があり、その姿を拝めるとのこと。
金山駅の宿から20kmほど離れた津島市天王通り三丁目へ車を流す。

カーナビに連れられて現地着。
地蔵盆で地元の方々が集まっているからわかるものの、普段であれば知らずに通り過ぎるような場所、大きさ。
近くに車を停めて地蔵堂へ近づく。
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お堂の横には立札があり、このように記されていた。
津島市指定有形民俗文化財
千体物 天王通り三丁目(旧小之座)
この千体仏は、廻国修行僧円空の最盛期である延宝年間の作である。
二十一センチの本尊「地蔵菩薩」像を中心に約五~七センチの円空独特の切れ味するどい小仏千八体が光背の形式に配置され圧巻である。
小仏には地蔵様、烏天狗様などいくつかの形態がみられる。
五千余躰発見円空仏中で完全な千体仏として残っているのはこの像のみである。
この地蔵堂には千体仏の他に三像がある。
仏法を守る護法神、この像の守護仏である韋駄天、各地の諸賢に教えを乞い巡る善財童子に姿をかりた円空の自刻像である。
津島市
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お堂の扁額には3文字で何か書いてあるけど、読めない。
一番右は地だろう、右書きで地蔵堂かとおもうがどうやら違う。
わかりませんねえ。
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津島市の文化遺産ナビWebによれば、善財童子像(39.2cm) 護法神像(39cm) 韋駄天像(14.4cm) が周囲を囲み、中心に地蔵菩薩坐像(21cm)が鎮座してそこを中心に5cmほどの地蔵小仏がびっしり立っている。
首からカメラをぶら下げていたからか、地元の方から「写真はご遠慮いただいているのですよ」と声を掛けられた。
まあ仕方ないと思っていたら、「けれど離れたところから写真を撮って写ってしまったものは仕方ないですけどね」と続く。
遠回しに遠慮して撮りなさいというお言葉、有難く解釈させていただいて。。。
離れたところから写真を撮って写ってしまった箇所を拡大するとこんな感じ。
DSC00954_R.jpg

この角度からだと護法神を守る韋駄天さんもよく見えます。
DSC00953_R.jpg

そしてその反対側には自刻像と記されていた善財童子。
合掌する手がずいと前に出ているところが興味深い。
DSC00951_R.jpg

厨子の横に円空仏を模した像やまったく違う像など、飾られていた。
DSC00950_R.jpg

円空仏は好きでそれなりに見てきているが、どれも似たように見えながら新鮮。
今回も在るべき場所で在るべき姿、新鮮に拝むことができた。

津島市の歴史・文化遺産のページで千躰仏のすがたをはっきり見ることができる。
津島市の歴史・文化遺産



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tag : 円空円空仏仏像地蔵

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本やメディアで知るも良いけど、やはりこの眼で見なくちゃね。

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